和服の所作小ネタ集
オレが和服(着物)を着るときにやっている小ネタを紹介。やるかどうかは各自にお任せ。
まとわりつく裾の解消法
特に夏場など汗をかきやすいとき、長着(着モノの正式名称)や襦袢の裾がまとわりついて歩きにくいことがある。こんな時には左手側の身頃をつまんで 少し持ち上げてやればいい。
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左の画像のように裾を完全に持ち上げてめくるのが一番間違いないけど、ステテコをはいていないと下着が丸見えになる可能 性もあるので、右の画像のようにちょっとつまんで持ち上げてやるだけでもいい。
もちろん夏場に限らず、裾さばきがイマイチと思えばいつでもどうぞ。
なおこれ以前に、特に長襦袢を着ているときは、着物着用後に両脚を左右に広げるなどして裾付近の生地同士の密着?を無くしておくのも忘れないよう に。
羽織を脱いだときの注意点
羽織を脱いだとき、金具で羽織紐を取り付けている場合は、たまに金具がはずれて紐を 落っことすことがあるので、金具がはずれないことを確認しておくように。
それと、脱いだ上着を椅子の背もたれに引っ掛けるクセのある人は、ローカウンター(座席が普通の椅子テーブルと同じ高さ)の居酒屋などでは 注意。
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羽織の着丈はスーツの上着などに比べて長めのものが多いので、そのまま引っかけると裾が床に垂れ落ちてしまう。壁など店側が用意してあるハンガーにかけるか、適当に半分 ほどに折りたたんでからイスの背にかけるようにするといいだろう。
袴で階段を上がる方法
袴を穿いているとき、階段を下りるときはなんともないのに、上がるときには袴の裾をふんづけてつんのめることがあるはず。袴の構造上、足を折り曲げても思ったほど裾が持ち上がらないので裾が階段に垂れて、そこ を踏んづけてしまうわけ。
これを解消するには、袴の前部分を手でつまんで持ち上げてやればいいんだけど、そこはそれ、ちゃんとそれらしい方法?がある。
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階段にさしかかったら、袴の脇の隙間から手を入れて「内側から」前部分を持ち上げてやるわけ。これでもうつんのめることはない。階段が長くてずっと手を入れてるのが面倒なときは、前部分の端っこのあたりを袴紐に挟み込んでやるという方法もある。
また、横から見た画 像を見ればわかるように、前を持ち上げることによって袴の後ろ部分も足に張り付くので、階段を下りるときに袴の裾を引きずるのが気になる人は、下りるときもや ればいいだろう。
ちなみにこの方法、テレビ時代劇で中村吉右衛門が雪の中を歩くときにしていたので、そこまで変な所作じゃないと思うよ。
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