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着物を部屋着(自宅着)で着てみよう。

トップページに書いてあるように、和服は誰がいつどこで着てもかまわない。特に着物は外出用と思われがちだが、家の中で部屋着として着ても当然OKなので、どういう着方をすればいいか解説しておこう。

結論から言うと、人目を気にしなくていいのだから、作務衣だろうが着物だろうがお公家さんの恰好だろうが、好みのものを、自分が楽でくつろぎやすいように着ればいいだけだ。

必要なのは着るモノと紐状のモノだけ

作務衣や甚平なら普通に着ればいいが、部屋着として着物を着るのであれば必要なのは2つ。浴衣と帯?いやいやもっと簡単、「着るモノ」と「それを留める紐状のモノ」だ。

各自の好みで、長着(着モノの正式名称)でも浴衣でも寝巻きでも長襦袢でも、着たい人は正絹物のフルセットや袴だってかまわない。誂えでなくとも古着、着丈や裄が寸足らずだろうが気にしなくて大丈夫。暑くないように寒くないように楽なように、自分が着たいモノを着ればいいだけだ。

帯も、紐状のモノならなんでもいいので、伊達帯か腰紐でも充分だが、兵児帯をしたければ兵児帯でもいいし、きっちり着たければ角帯を使ってもかまわない。着ているモノがバラけないように、留められさえすればいいだけなので、ズボンのベルトだっていい。

あとはそれらをちょいちょいっと着たらハイかんせー。襟の重なり具合?帯の結び方?足袋の有無?そんな細かいことなんてどうでもいいのだ。もちろん逆に、細部までこだわりたい人は、好きなだけこだわってもかまわない。

ポイントは、人目を気にする必要がないので自分さえよければオールOK、ということだ。

参考例

実際に私が着ているのはこんな感じだ。参考画像は寝巻きだが浴衣も使っているし、足袋と腰紐、伊達帯以外は古着だ。

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早い話、ただ単に上に重ね着しているだけで、寒くなれば右に、暑くなれば左にシフトしていく。もちろん寝巻き(浴衣)の上に重ね着せず、長着だけを着ることもある。参考画像をよく見ればわかるが、着丈や裄はやや寸足らずだし、羽織の袖から長着(着モノの正式名称)の袖も少しだけ出ている。付けるのがめんどくさいので、羽織には羽織紐すら使わない。

着丈や裄が寸足らずなんてカッコ悪い!寝巻きが長襦袢代わりなんてカッコ悪い!長着の袖が出ているなんてカッコ悪い! etc ……「オレが自分の家でどんな恰好しようがオレの勝手だろ!他人にファッションチェックされる筋合いはねえよ!」……というわけだ。

部屋着はくつろいで着るもの

簡単なことで、なにせ部屋着なのだから自分がくつろげる楽な恰好でいいわけ。ちなみに私は、近所の自販機やコンビニ程度であれば、「普通」と「寒い」はこのまま行く。

えっ?そんなものでいいの?と思うかもしれないが、温泉旅館などに泊まったことのある人は、その時の恰好を思い出してみてほしい。

旅館の中でウロウロする範囲なら、温泉浴衣と紐(+丹前)程度ではなかったか?おまけに、準備してある温泉浴衣は、かなりの確率で自分サイズではなかったはず。にもかかわらず、それらを着用して館内(周辺)をうろつき、中にはそのまま飲み屋さんへタクシーを飛ばした人もいるだろう。くつろいだ状態なら、この程度でも充分なのだ。

なに?あれは風呂上がりだからできることだって?ではなおのこと、家でもできるだろ?

着物は「お出かけ専用」ではない。

自宅で着物を着るのは他にも利点がある。着方(着付け)だろうが所作だろうが、いくらでも気軽に「練習」できるのだ。

着方や帯の締め方は言うに及ばず、メシを食う時の所作、トイレ、などなど、変な言い方だが、外出時には失敗が許されないようなことも、自宅ならいくらでも失敗できるしやり直しができる。そうやって何度も何度も失敗と練習を繰り返していれば、頭ではなく体が自然に反応するというか、体が動作を憶えるのも格段に早いわけ。

未だに和服、特に着物は「お出かけ用の装い」といった意識が強い。これは、和服を着る人だけではなく和装業界そのものが、商売上そちらに偏りすぎているからだと思う。

しかし、部屋着や自宅の近所など、ごく普通の日常生活の中で着ることが、本当は一番大切なことだと思う。お出かけ用の装いは出かけないと着る機会がないが、生活衣料品ならいつでも着る機会はあるわけ。お出かけしなくても、着ようと思えばいくらでも着られるのだ。

それに、一番気を使わなくていい状況である家の中で着られないものが、なにかと気を使うことが多いお出かけ時において、まともに着られるわけがないとも思わないか?(笑)

Last 2011/12/04. Copyright (C) since 2007 バカガエル.