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胸元を開かないようにする衿(襟)留めピンの使い方

今は使わなくなったけど、昔はよく世話になった小物に、長着(着モノの正式名称)や襦袢の胸元が開くのを防ぐ「衿(襟)留めピン(以下、ピンと表記)」なる小物がある。

[1-1]私が買ったのは税込み525円で、普通の着物屋ならたぶん売っている。

ウチにリンクしてくれている「着物のいろは」さんによると、「買ったけど使い方がわからず未使用」というコメントとともにオークションに出品されてたらしい。まあ確かに、コレの使い方が一般常識とは到底思えないし、説明書もついていないことが多いので、使い方を解説しておこう。

勝手に取扱説明書

ピンは、襦袢専用と思われがちだけど長着の襟に使ってもOKだ。

[1-2]ピンは襦袢(着物)の胸元、襟の縫い目に差し込んで使う。

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[1-3]えり(胸元)構造の断面図。襦袢(長着)の襟は、身頃の生地をサンドイッチするように縫いつけられており、胸元の合わせ目では、それらが重なった状態になっている。[1-4]ピン使用例。ピンクの線がピンで、右手側襟(下になるほう)の表側縫い目と、左手側襟(上になるほう)の裏側縫い目に、それぞれピンの先を差し込んでやればOKだ。

じゃあ使ってみよう。

撮影の関係で襦袢は着ていないけど、実際は長着までちゃんと着たあとに差し込む。あらかじめピンを差し込んでおいてから着るわけではないので注意。

[2-1]まずは、ピンを右手側衿の表側縫い目に差し込み、

[2-2]もう片一方の先を、左手側衿の裏側縫い目に差し込んでやる。

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[2-3]差し込んでいる状況。右手側の衿を内側へ巻き込むようにしてやればやりやすい。[2-4]完全に差し込んだ様子。衿同士の間にピンがあるのがわかる?

[2-5]ハイ、かんせー。ピンは左手側衿の後ろにあり、長着の胸元から覗くことはないので心配ご無用。私は襦袢の衿の縫い目に直接差し込んでいるが、半衿をちゃんと縫いつけて使っている人は、半衿の縫い目に差し込んでもいいだろう。

使用上の注意点

いくら胸元を固定できるとはいえ、身頃が自分寸法より小さい襦袢や、ややキツめに着ていると、ピンで縫い糸が切られることがあるので、ある程度自分の体型に合った襦袢や長着を使った上で、というのが一応の条件だ。

あと、化繊など既製品の襦袢や長着に多いパターンで、ミシン縫いで縫い目のすき間がほとんどないものや、中には半衿までミシン縫いをしているものまであるが、これらには使用できない。

私も持っている化繊長着で試してみたものの、どうやってもピン先を差し込めなかった。手縫い?でも、すき間(針目)の小さいやつがあって、それはまだなんとか差し込めるのだが、ムリにするとやはり縫い糸が切れたり生地が裂けるので、自己責任でやるように。

どうしても差し込めないときは、その上から別の半衿を縫いつけるか、両面テープ(解説)を使ったほうがいいかもしれない。

Last 2008/03/24. Copyright (C) since 2007 バカガエル.