Kimono-Wa-Fuku

バカガエルの寝言戯言:

オレの勝手な推測や意見ばっかなので、テキトーにさらっと読み流しておくれ。なお、特に注釈がない場合の服装は和服ってことで。あと、古い文章は適 時消します。

5月18日:

そろそろ「あたたかい」から「暑い」になってきた。オレのような体型というか暑がりの人には、厳しい季節がやってきたということで。

夏場の和服の関しては、どうすれば快適に着られるか、オレもいろいろ実験や検証をしてきた。いや、今でもしてるかな。で、一番の結論は、

暑いときは何をどう着ても暑い。

こればっかりはどうしようもない(笑)だってTシャツと短パンの人でも暑い暑いって言ってるんだから、作務衣や甚兵衛はともかく、長着を着る時点で暑いじゃん。

これを踏まえた上で、着る人各自が自分なりの着方ってのを模索しておくれ。もちろん、無理だと思ったら「和服は着ない」も着方のひとつだから。

4月27日:右前用

先日の続きかな。右前左前について一つの考え方というか、別の角度から考えてみた。

まずこれ。今年の2月に最終調整したリビルド1号機。こいつの襟先をよく見てほしい。

襟の長さを長くしたかったんだけど生地が足りなくて、別の白い生地を襟先に付け足したわけ。なぜこちら側だけに付け足したかというと、着たら下側 (内側)になって隠れて見えないから。

以上を踏まえて、ふと思ったこと。

着物は左右対称の構造だから、理論上は、右前左前どちらでも着られる。でも、襟先に付け足した生地のように「こちらを下側(上側にする方法があれば 上側でも可)にして着る」ような目印がついてたら、それに従って着るんじゃないかなと。

言うなれば、リビルド1号機は「右前用」の長着ってわけ。

まあそりゃ、襟先が白いほうがいい!とか、それでも左前で着たっていいじゃん!って言われたら黙るしかないけど、死に装束が左前だから右前で着るん だよ!なんてイマイチ?な理由より、後付けだけど目印を下側に隠すように着るってほうが納得いくかなと。

それに「右前で着るんだよ!」と言っても、知らない人はどっちがどっちやらわからんでしょ。男性はシャツと同じ方向で着ると言えばいいけど、目印を 下側にするってほうが視覚的にもわかりやすいかなと。

と、そんなことを考えてたら、やっぱある疑念が強くなってくるんだよ。

1000年以上も受け継がれてきた着物がだよ?右前で着るのが当たり前(のはず)の着物がだよ?なぜ左右対称の構造のままなのかと。日本では古来か ら右側が上?左側が上?とかあるのかもしれないけど、そんなの庶民がほんとに知ってたのかって話で。

ついでに言えば、足袋は左右で構造が違うけど、雪駄や下駄は同じ構造のものが2つ=左右対称でしょ。足袋に従うのであれば、鼻緒というか壺前の位置 が左右どちらかにズレてそうなものなのに、なぜかどちらも真ん中にある。まあ履き物に関しては、同じものを2つ作ればいいから簡単、って製作上の都合かも しれないけど。

ホントね、真実が知りたいです。ドラえもん来てくれねえかなあ、あっ、引き出しのある机を持ってねえわ(笑)

4月21日:ごめんな、オレも断言はできない。

東京だかでやる着物イベントのポスター?のイラストで、女性の着物の着方が左前になってるとかなんとか。で、毎度のごとく炎上?してるらしい。

オレとしては、別にこのイベントに行くわけでもないし、イラストが左前だからって何の影響もないので、主催者側とポスター制作側で話し合って対応を 決めればいい、って思ってる。

そもそもこの左前イラストをよーく見ると、襦袢の襟?が異様に立ってるし、襦袢の内側には詰め襟シャツ?を着てるし、左前以前にかなり前衛的という か、好みの分かれる着方をしている。なので、既成概念をぶっ壊す!的な流れで、あえて左前にしたのかな?と考えられなくもないかなと(笑)

この右前左前の話はウチのサイトでも書いてるけど、、いろんな諸説俗説があって正解どころか答えが出ないんだよ。死に装束云々どころか、昔は普通に 左前で着てたって説もあるぐらい。

それを踏まえて、オレ自身は右前で着てるし、世間的にも理由はどうあれ右前が当たり前として定着してるから、右前で着たほうが余計なトラブルもなく ていいかなと。ただし、個人がそれを納得の上で左前で着るのは止めない、ってのがオレの「答え」かな。

ところで、なぜ死に装束は左前なのか?ネットで軽く調べてみると、

生前が右前だから、死後は「逆の」左前にすると「言われてる」

だとか。まず「言われてる」ってのが、確証のない言い方だよなあと。でもまあこれは言い回しの違いと言われればそれまで。

問題は「逆の」という部分。

この文言は「死後は生前と逆の着方をさせる」という意味であって「死後は左前の着方をさせる」という意味には取れない。「生前が右前」という前提条 件があるから「死後は逆の左前」が成立するのであって、前提条件が違ったら……ということ。

微妙な違いがわかるかな?なんにせよ「死に装束が左前だから」ってのは、右前で着る理由としてはちょっとおかしいかなと。

ただし上でも書いたように、理由がちょっとおかしくても「一般的には右前で着る」になってるので、あえて左前で着なくても右前で着たほうが余計な心 配しなくていいよ、と、ウチ(オレ)はしてるわけ。

でも実際の話さ、着物類って左右対称の構造だから、右前左前どっちで着ても左右が反転するだけで同じように着られるわけですよ。それ考えれば、基本 的に右前で着る人が多かっただろうけど、利き腕や状況によって、右前左前どちらでも使ってたんじゃないかなとオレは思うけどね。

4月11日:お客さんが疑うんじゃねえの?

テレビの通販番組とかで「この商品、通常価格は2万円ですが、今から30分以内にご連絡いただければ、半額の1万円!1万円でご提供です!」とかっ てのあるじゃん?

昔はどうだか知らないけど、今どきこれを聞いて「うおお!半額だ!即買いだ!」なんて人、まずいないとオレは思ってるんだけどどう?

もっと言えば、これ2万円→1万円だからまだマシ?だけど、同じ半額で20万円→10万円だったらどう思う?

半額で売るなんらかの理由がなければ、オレだったら通常価格なるものはもちろんのこと、値下げ後の価格もおかしいんじゃないのかな、って疑ってしま うかなあ。

でさ、着物の類というか反物など、未だにこの大幅値下げで売ってるところがあるようで。在庫処分の見切り品とかならわかるけど……どうなのかねえ。 今どき下手すりゃ、優良誤認がどうとか店の信用問題にもなるんじゃねえのかな。知らんけど。

ちなみに冒頭の通販、もしオレだったら「通常価格は1.2万円プラス送料ですが……送料込みで1万円!」ぐらいならまだ信用できるかな。それでも、 よほど欲しいものじゃなかったら買わないとは思うけど(笑)

3月28日:「楽しい」は続くの?

改修、相変わらず止まったまま(おい)。まあいいじゃん、気長に待っとくれ。

前から言ってるけど、どんな和服をどんなふうに着ようが、それは着る人の自由だと思う。もっと和服を自由に着よう!とかって意味じゃなく、あなたの 「服」なんだからあなたがお好きにどうぞって意味ね。

で、最近ネットで目にするのが「和服(を着るの)が楽しい!」ってパターン。

もちろん本人が楽しいって言ってるんだから、コスプレ感覚で着ようが月に1回着るだけだろうが、好きなように楽しめばいいんじゃないでしょうかと。

ただ、オレが心配してるのは、その「楽しい」ってのはずっと続くのかなあと。

特に着始めた最初のうちは、和服というそれこそ新しい世界?に飛び込んだわけだから、いろんなことが新鮮で楽しいってのは、オレも経験してるからわ かるよ、うん。

でもね、着る時間というか年数が経つにつれ、その「楽しい」ってのは少しずつ減っていくんじゃないかなと。

例えば、和服で京都に行ったことないうちは、行きたくてウズウズしてるかもしれないけど、一度行ってしまうと「和服で京都」というクエスト?はクリ アしてしまう。そのクエストが楽しかったら何度もやるかもしれないけど、中にはもうお腹いっぱいになるクエストも出てくるわけで。

そういった「楽しい」が一定以下になったとき……「飽きる」んじゃないかな。で、飽きたら……和服なんて着なくなるんじゃないかなあ……と。

ちなみにオレがそうならなかったのは、できることなら和服を着て日々の生活を送りたいって思いがあったのと、それを後押しするように、和服って結局 は服だってことに気づいたから。楽しいとかなんとかじゃなく、自分の思いを形にしたってとこかな。

3月14日:無題

今年はあたたかくなるのがちと早いのかな?

昼間はもちろんのこと、夜も長袖肌着&股引はおしまいな感じ。一応念のために、角袖はもう少し出しておく予定。足袋も、ネル裏のやつはもういいか な。

改修は、前回から2週間以上たってるけど、片側すらまだ終わってない(笑)ほんとやる気ゲージが上がらん、どうしちゃったんだろ。

2月24日:進まねえ……

サマーウールの再調整も終わって、さて次はどれをしようかと(ストックまだある)引っ張り出してきた。

これもサマーウールになるのかな?自分の寸法がわかってきたぐらいから、ちょっと身幅や着丈が狭いから着なくなって、そのまま眠ってたやつ。これま た20年ぐらい眠ってたんじゃないかな。

改めて確認すると、前身幅が2センチ、おくみ幅が1センチ、着丈が4センチほしいかなってところ。でもよく調べてみると、内揚げが8センチほどあっ て、おまけにおくみも一緒に縫い上げてるパターン。

ということは……はい、内揚げの縫い目を解いたら着丈出ました(笑)

とはいっても、前身幅とおくみ幅の調整は必要だし、襟の長さや角度の調整も必要なので、結局はいつものごとくおくみ取り外し&襟を途中までバラすこ とに。着丈は内揚げを作らず、裾で調整するってことで。

とりあえずおくみを片一方だけ取り外したけど……うーん、やる気が起きないというか、そこから一歩も進んでません(笑)

このままじゃいかんと、ちょっとやる気を起こすためにこれ書いてみた。

2月20日:ほんと慣れるかどうかだけ

先日、顔を出す居酒屋に、たまに来る男性のお客さん(ら)がいた。久しぶり元気しとった?てな感じで話してたんだけど、今更ながらわかったことで、 そのお客さん、プライベートは年中ほぼビーチサンダル&裸足なんだとか。

連れの人はもちろん知ってて、いやーホントなんすよ、スノボでスキー場行くときもビーサンなんすよ、と。ちなみに沖縄の人ではなく、生まれも育ちも 今も愛媛の人。

足袋に雪駄のオレが言うのもなんだけど、冬場は寒くねえの?と聞くと、ぜんぜん寒くないってことはないけど、それにも慣れてるというか慣れっすね と。

そんな話があって、改めて「慣れ」って大事だよなあと思った次第。

ごくたまに、どうすれば和服をうまく着られるようになるのかって聞かれるんだけど、オレとしては「慣れですね」としか言いようがない。だって、着付 け教室のようなものには通ったことないし、着るのに超絶技巧や裏技バグ技を使ってるわけでもないし(笑)

しいて言えば、家でも和服ですよってことぐらいなんだけど、実はこれが慣れることに一番貢献してるとは思うけどね。実際オレも、家で着るようになっ てから一気にレベルアップ?した気がするし。

今までもしつこいぐいらい言ってるように、ホント和服なんて慣れるかどうかだけ。慣れてしまえば、着方云々はもちろんのこと、今日は和服を着よう! なんて考えずとも体が勝手に着ようとするって(笑)

2月16日:サマーウール?も完了

リビルド1号機が終わったので、一番最初に身幅直しに挑戦したサマーウール?の再調整をしてたんだけど、これも完了しました。

一番最初にやったやつなので、おくみの「斜めに縫う」もやってなかったし、幅調整もちょっと雑だったんだけど、それを今の技術力?で調整し直した。 袖幅も別の生地を付け足そうとも考えたけど、やっぱりやめた。

というのもこのサマーウールの長着は、着始めてかなりの年数経過してるので、いまさら仕立て直しには出せないと判断してたやつ。それを何度も改修す るのは、結局仕立て直しをやってることになるから、これ以上は大掛かりに手を入れるのはやめようかと。

しかしアレだね、ウンウン頭を捻りながらシロウト裁縫やってたから、数ヶ月前より手順というか組み立てる流れがわかってきたというか。相変わらず進 みは遅いけど手順ミスとかがなくなり、ちょっとずつ確実に組み上がってる感じがします。

2月3日:ひとまず完了

リビルド1号機の袖の再改修作業、ひとまず終わりました。前の状態よりは少し仕上がりが良くなった気がする。

元の袖と付け足しの連結部分は、元の袖を切って余りを減らし、2つまとめて端っこを糸でぐるぐる巻いて処理しました。元の袖幅(=反物幅)を切って 短くするのは悩んだんだけど、修繕することはあっても袖幅を再調整することはない=オレが着て着潰すつもりなので、思い切って短くした。

あと、袖下の袋縫い(表と裏と2回縫って丈夫にする方法)もやめて、連結部分と同じようにぐるぐる巻きでほつれ防止処理。たもとにモノを入れるのっ て、せいぜいタバコとライターぐらい&重さなので、丈夫にする必要もないかなと。

今度こそリビルド1号機は完成、あとは着るだけかな。

結局シロウト裁縫なので、どこで妥協するかも大事なのかなと。完璧を目指してもプロのような仕上げは無理なので、そこそこおかしくなけりゃ及第点っ てことでいいでしょ(笑)

1月30日:裁縫は継続中

部屋着の改修が終わったので、リビルド1号機の袖をもう一度改修してる。袖付けのラインを部屋着と同じ方法でやり直すのと、付け足し部分の幅も同じ ように少し広げようかと。

ちょこちょこやって、とりあえず片一方の袖は終わった。あとはもう一方の袖をやるだけ。

短いけど、他にはこれといってネタがないのでおしまい(笑)

1月18日:改修ひとまず終了。

はい、部屋着の改修、ひとまず終了したよー。

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手間がかかったというより、気分的にやったりやらなかったりで延び延びになってただけというか(笑)

襟は、共襟が傷んでたのもあって襟ごと交換。

袖の付け足しもそうだけど、この生地は言うなれば「ジャンク長着」からの流用。ずっと前に古着を買ったとき、虫食い穴が何箇所かあって「お金はいら ないからあげる」と店の人がくれたウールのやつ。

もちろん、流用するだけでは襟の長さが足りないので付け足して延長、付け足した側が右手側(内側)になるように縫い付けた。

共襟は、他の長着でやってる当て布のような感じに、後付けで首回りだけにした。ウール地&部屋着なので、共襟をきっちりつけなくても厚みはあるだろ うし、汚れたら交換できるようにしようかなと。

袖はこんな感じ。リビルド1号機同様、袖幅に付け足し。

元の反物幅が37センチぐらいしかないのと、わざと幅を出したほうが見映えがいい?ような気がしたので、あえて6センチぐらいの幅にした。

以前書いたように、袖と本体の連結方法を「連結してから袖を形にする」にしたからか、脇部分の仕上がりが結構うまくいったような。今後も裄丈(袖 幅)を調整するときは、この方法でやろうと思う。

1月9日:改修やってるよ。

部屋着の長着の改修はぼちぼちやってる。さっさとやってしまったほうが着られるんだけど、襟を変えたところでしばらくそのまま着てたので(笑)

とりあえず両袖に着手して、あとちょっとで袖はできると思う。前回書いたように、袖の底辺を縫わない状態で本体に取り付ける方法でやった。確かに微 妙な誤差を修正できはするんだけど、一番肝心なのは、肩山と袖山をきっちり合わせることかなと。

着丈の延長は、流用してるウール生地を足すつもりだったけど、生地の向きもあるし、裾のほころびも隠したいので、服地屋で生地を買ってきてサンド イッチ方式にしようかと。

裁縫ネタ以外になにかないのかって?

うーん、別にこれといってはねえ……。だって、仕事以外は相変わらず和服(着物)を着てます、はいおしまい、じゃん。前々から言ってるように、着て いる服が洋服→和服ってだけなんだし(笑)

令和5年1月2日:今年もよろしく。

えー、例年なら挨拶を書くんですが、去年ちょっとありまして、初詣というか神社に参拝しないほうがいいかなって状態なんです。なので、

今年はこいつでご勘弁のほどを。さすがに筆ペン一発描きは無理なので、下書きして筆ペンでペン入れ?してます、はい。

去年末から始まった?シロウト裁縫は、今年もぼちぼちやっていく予定。オレにもうちょっと根気があったら、もっと早く縫えるんだろうけどさ(笑)

とりあえずまだ元気にやってるので、サイトのほうもこのまま放置(おい)しておきます。お時間ありましたら、たまに覗いてやってくださいな。

12月28日:さらに改修へ

さあ次はなにを改修しようか……と考えて、やっぱ部屋着のウールのやつを再改修しようかと。左半分しか「斜めに縫う」をやってないし、袖幅がちと狭 いし、着丈の調整を完全にはしてないし、襟もずらしてもいいかなと。

なんせ、ある意味一番着用頻度が高い長着(洗濯して干してるときを除けば、秋から春にかけてほぼ毎日着てる)なので、寸法調整しておいて損はないだ ろうと。

それプラス実験として、袖の底辺を縫ってない状態で、袖を本体に取り付けてみようと思う。

リビルド1号機を組み立てて思ったのは、目印というか寸法通りにきっちり縫っていくのって、オレの経験値が少なすぎるのも含めて、やっぱシロウトに は難しい=プロの技術はすげえなと。

裁縫やったことがある人はわかると思うけど、生地同士のズレとか縫い目のズレとか、とにかく「数ミリのズレ」って意外と起きる。特に袖と本体は、完 成品同士を連結することになるので、そのズレが仕上がりに影響してくるわけ。実際リビルド1号機の脇付近って、ちょっと怪しい感じになってる(笑)

なので、袖の底を縫ってない状態で本体と連結してやれば、連結時の「ズレ」は袖の底部分にくるんじゃないかと。で、そのズレに応じて袖の底を仕上げ てやれば、少しは仕上がりが綺麗になるんじゃないかなと。いわゆる「帳尻を合わせる」ような縫い方というかね。ちょっとやってみようと思います。

いくら年末年始の休みがあるとはいえ、間違いなく「年またぎ」になるかと(笑)

12月21日:こんなのもやってみた。

リビルド1号機が完成したので裁縫ネタはしばらくお休み……ではなく、1号機を縫ってる最中に、これだったらやれるんじゃないかなあとふと思って、 1号機が終わってからちょいちょいと(といっても数時間はかかってる)縫ってみたのがこちら。

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長襦袢の関東仕立て→なんちゃって関西仕立て

関東仕立てと関西仕立ての違いや構造については、ウチの「襦袢(長襦袢)」ってページの最後のほうに書いてあるので、そちらを参照しておくれ。

よくよく考えりゃ関西仕立ての襟って、完全に重複するのは首の後ろ部分だけだよなあと。長着の襟のように変化点は必要なく、肩から斜めに真っ直ぐ縫 えばいいだけよなあと。だったら、長めの半衿をちょっと丁寧にテクニカルに?縫い付ける感覚でいけるんじゃね?と。

この襦袢は、以前買った古着のアンサンブル(1号機ではない)についてたやつかな。モスリンなので所々虫食い穴があって、モノとしてはそんなにいい ものじゃない。ただ、どうせ長着の下に着るからわからないし、実験も兼ねてやってみたわけ。

晒し生地の幅を半分に切って、長くするために端っこを連結。この継ぎ目が首後ろの真ん中。襦袢の襟の肩から具合のいいところ(ちなみに肩から70セ ンチ下にした)に斜めに線を引いて、元の襟の上に襟を縫うように縫っただけ。

実際はどうやって縫うかはわからないし、自分なりに適当にやってるだけなので、一応「なんちゃって」としてます、はい(笑)

12月19日:できたどー!!!

この土日でシコシコ頑張ったよオレ。昨夜(今朝)も2時ぐらいまで頑張ったよ。そしてついに、

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できたどー!!!リビルド1号機かんせー!!!

まあね、プロの仕事に比べりゃ小学校の家庭科レベルの仕上がりだけど、自分で着る分には充分でしょ。各部寸法をいじったのはもちろんだけど、大掛か りにいじったというか改造?した部分をざっくり解説しとく。

・袖幅を出すために袖に生地を付け足した。実際に伸ばした幅は3センチほど。

肩幅を出せば現状の反物幅でギリギリいけなくもなかったけど、袖幅を優先するのであれば縫い代がゼロというね。これはさすがに無理だし、縫い代に余 裕をもたせたかったので、羽織の袖(今は袖なし羽織になってるのでその袖)の生地を付け足して袖幅を伸ばした。

・襟を少し長くするために生地を付け足した。付け足したのは10センチほど。

襟も取り外したので、両方の襟先に生地を足すのではなく、内側になる(隠れる)ほうの襟先にだけ生地を足して、襟全体の位置を左手側へずらした。ち なみに付け足した生地は、元の肩当てに使われてたやつ。

片一方を10センチ伸ばしたので、左右それぞれ5センチ伸びたことになる。たった5センチ程度……いやー、その5センチ伸ばしたおかげで、帯の下に 襟先が出るんですよ。ここホント大事。

・着丈を出すために生地を付け足した。実際に伸ばしたのは4センチほど。

生地を付け足すばっかだな(笑)内あげをなくしても着丈が足らなかったので、本体が縫い上がったあと、別の生地を裾全体に付け足した。ちなみにおく みの先っぽは、長さを1センチ短くしてある。裾を包むように被せて縫い付けてあるので、生地の幅は5センチある。

ちなみに付け足した生地は、服地屋で買ってきたT/Cブロード。普段は半衿に使ってる生地です。

あと細かなのは、肩当てと居敷当てを新しくした、たもとの先を斜めにした(丸くするのがめんどくさかった)、襟の首回りに当て布、脇下の補強、って とこかな。

約1ヶ月ほど、やり直しもありながらちょっとずつやって、とりあえず「竣工」することができました。ホントいろいろ勉強になったというか、この経験 を次回以降のシロウト裁縫に活かせたらいいなと。

おまけ。

以前書いたように(11月11日参照)、このリビルド1号機は、今は袖なし羽織として使ってる羽織とセットで買ったもの。

よかったなお前ら、20年近くぶりの「アンサンブル」だな!

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