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自伝その3

さらに数年後、「ほどけた羽織紐」がきっかけとなり、一大転機が訪れる。

すべてはこれから始まった「ほどけた羽織紐」

衝撃の?和服デビューから2、3年ほど経過した頃。和服を着るようになったからといって、生活形態や職種、趣味がかわるわけでもなし、相も変わらずオレは普通の生活。週末は、飲み屋さんとパチンコ屋でフラフラしていた。

正月休みも終わり、さて着物も片づけようか、としたところ……結んであった羽織紐が、ほどけてばらばらになってるじゃん!よくある話だが、たぶん酔っぱらって帰ってきたときに、勢いでほどいて羽織を脱ぎ捨てたのだろう、ホント、つくづくバカだよなあ。

元に戻そうといろいろ結んでみるのだが、どう結んでも私の記憶していた形と違うし、ウチの親父に聞こうにも、当然知らないしな。仕方ないので、本屋でそれらしい本を調べてみたのだが、掲載されているのはほとんど女物に関することで、羽織紐どころか男物の記事自体が見あたらない。

ヤバイ!あの世からばあちゃん(父方の祖母。聞いた話では、戦後?には着物の行商をしていたらしい。私が初めて着た着物もそのひとつ)に夢の中で説教される!

その時ふと頭に浮かんだのが、会社に1台だけ置いてあるウィンドウズパソコン。当時はウィンドウズ95が発売され、ビルゲイツの戦略にまんまとハマった日本企業が、ワンサカと導入していた時期。おそらく1996年頃だと思う。

その頃つるんでいた友人宅にもパソコンがあり、インターネットの簡単な使い方は友人に時々教えてもらっていて、少しは知識があったのだ。私はさっそく「羽織紐」とブチ込んで検索。おお!あるある!とりあえずこれでどうだ!!

読み込まれた先は、ある和服関係サイトのページ(あえて名前ふせる)。今思えば、そこをクリックした瞬間に、私の「線路」にある分岐装置が、ガチャッと音を立てて切り替わったんだろうなあ……。

Here comes a new challenger !!

おかげで無事羽織紐も元通りの形になった。しかしそのページには、さらに甘く危険な香りのする「オフ会します!」という文言が書いてあったのだ。

調子にのった私は、ちょっとパチスロ(スロットの機種は、知る人ぞ知る「キングガルフ状態ver.」「レッツスパンキー小役連ver.」だと思う。バキバキ○モノ爆連仕様)でクソ勝ちしていたのもあって、さっそくエントリー。

さらに調子こいて、どうせなら誂えてしまえ!とウチの親父に事の次第を説明して、結局は「私の」アンサンブルをひとつ仕立てることにした。

今後とも着ることが予想されること、高いモノはいくらなんでも無理、ということから、ウールのアンサンブルに決定。近所の呉服屋で採寸をして数週間後、ついに自分用の長着(着モノの正式名称)と羽織を手に入れたのだ。初めて袖通した時はうれしくてうれしくて、すぐにでもどこかへ行きたかったなあ。

後になってわかったのだが、採寸が身長とウエストだったかのみでかなり適当なので、特に長着は、身頃がひとまわり大きかった。洗濯したらやっぱり着丈も縮んだが、現在は仕立て直しをして、もちろん現役で活躍中だ。

内容は一身上の都合により自主規制だが

月日は流れて決戦?当日、飛行機に飛び乗り東京へと出向いた私を待っていた光景は、な、なんと……他所様のところなので、詳しく書くのはやめておくことにする。

そのかわり、簡単な感想だけ書いておこう。これが未だに私の「キモノオフ会」の評価基準になっているからな。まあとにかく、和服を着た人が男も女もゴロゴロいるわけだ。この人たちを見ることができただけでも、私は背中を押された気がしたよ、堂々と着ればいいんだ!とな。

ただそれと同時に、なにか妙な違和感も覚えた。

あちこちで始まる名刺交換、シロウト目にもわかる高そうなお召し物とその賞賛、酒の席にもかかわらず、どことなく厳かな雰囲気、などなど。初顔(逆に言えば、私以外のかなりの人が顔見知り同士)にもかかわらず、一部の参加者と喫煙座敷?で「宴会」をしていた私にとって、

ココハホントウニオフカイデスカ?ワフクハヨソオウジンシュヲエラブノデスカ?
(ここは本当にオフ会ですか?和服は装う人種を選ぶのですか?)

それは別世界の住人が集まる、別世界の出来事に思えたのだった。

いろんな意味でいい経験しました。

この違和感は、そのうち疑問へと変化していき、私は自分なりの答えを探すことになる。

しかし正直な話、このオフ会に参加していなかったら、背中を押されることも疑問を抱くこともなかったのだから、今の私とウチのサイトも存在しなかったはず。そう考えると、顔を出してよかったし、参加OKをもらったことに感謝するべきだろう。

ちなみに、このとき初めて越中褌なるものを拝見、というか、喫煙座敷で宴会をしていたメンツの方にいただいた。一応断っておくが未使用新品なのは確認したからな。これ以降、着物を着るときには褌をするようになったのだ。○○○の○○さん、憶えてますか〜?←見てるわけないって。

実はこの後の「その4」へ続く前に、またまた一身上の都合により記述をカットしている、今でもトラウマ気味の出来事があるのだが……ぶっちゃけ、私も「やらかしている」のだ(滝汗)

今では血液がワインになった川島なお美も、「お笑いマンガ道場」へのレギュラー出演を経歴からカットしてあるので、私のような一般人ならなおさらOK!ということで勘弁してくれ。

Last 2010/11/18. Copyright (C) since 2007 バカガエル.