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男物袴のはき方(装着方法)

袴の装着方法を解説していくけど、実はたいして難しいことではなく、最悪、ずり落ちさえしなければ少々どうでもいい。

袴装着の注意点

袴のはき方を簡単に言うと、「前紐を3回体に巻いて後ろで結び、後ろ紐を前にもってきて、前紐と一緒に結ぶ」なんだけど、私を含めて、人によって細部が微妙に違っている場合がある。

それらは、これが正しい(間違い)!というものではなく、私はこうしています、といったバリエーションと捉えてほしい。もちろんここで解説するのは「バカガエルver.」だ。毎度の事ながら、バリエーションの取捨選択は各自にまかせるので、自分が実際にやってみて、一番しっくりくる装着方法をすればいいだろう。

また、袴紐、特に前紐はしっかり締めるように。ちょっとキツいかなあ、と思うぐらいがちょうどいいかも。適当に紐を巻いているだけだと、じっとしておく分にはいいんだけど、動いていると袴がずり落ちてきやすくなる。その昔、仮装行列?に参加したとき、プロの着付け師さんに着せてもらったことがあるんだけど、帯も袴紐も、ガンガンに締められたからな。

袴を装着する前の準備

袴をはく前に尻っぱしょりをしておく。

長襦袢を着ている場合は長襦袢も一緒にしてもいいし、長襦袢はそのままで、長着(着モノの正式名称)だけしてもいい。もちろん、半襦袢や上半身しかない半着ならする必要はない。私は解説画像のように、長着だけして長襦袢はそのままにしている。

ちなみに解説画像で着ているのは、長襦袢がめんどくさいので寝巻きだったりする。

袴に足を通す。一応言っておくけど、馬乗り型は股下で左右に分かれているので、「左右にちゃんと」足を入れるように。

実は以前、時間がなくて慌てて着替えてタクシーに飛び乗ったものの、タクシーを降りた後、どうも歩きづらいなあ……と思ったら、片方の穴に両足突っ込んでたことがある。店の人に事情を説明し、更衣室を借りてはき直したのはナイショだ。

袴の前部を装着する。

ここからが本番だ。袴は前部→後部の順番で装着する。冒頭にも書いたように、袴紐は力を入れてしっかり体に巻き付けるようにしないと、動けばいくらでも袴がずり落ちてくるので注意。

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まずは前紐部(袴の前部折り目の上部、紐と一体になっている部分)を「角帯より上へ」もってくる。一般的には、角帯の上部が1〜2センチ出る位置らしいんだけど、角帯の出っぱり(厚み)を利用するので紐も回しやすいし、「最初は」いつもこうしている。

なお、インチキ技として、この状態で袴の前紐部と角帯をでっかいクリップなどで挟んでやれば、前紐部がずり落ちる心配がなくなるので、慣れない人は練習用にどうぞ。

前紐をしっかり引っ張りながら、角帯上部に沿って前から後ろへ横に回し、

背中の「一文字」の上=角帯より上で交差させる。ここでしっかり左右に引っ張り、前紐がゆるまないようにする。あと、紐を体に巻くときは、なるべく紐がねじれないように注意。

慣れない人(じゃなくてもいいけど)は、ここで1回だけ結んでやると前紐部がある程度固定されるので、このあとの動作がやりやすくなると思う。きつくしっかり結ぶのではなく、前紐部がずり落ちない程度でいいからな。

帯の「一文字」の裏側(後ろ)に紐をもってくるような感じで、やや下に降ろし、

角帯の上を後ろから前へ回して、

前で交差させる。交差させる位置は角帯の下部あたり、だいたいでOK。紐を交差させる順番は、一応着物の着方と同じように右前(左手側の紐が上)らしいけど、そこまでこだわらなくてもいい。

下側の紐を上へ折り返す。別にそのままでもいいんだけど、折り返したほうが前紐の「すわり」がいいと思う。

角帯の下部に沿って、再び前から後ろへ横を回し、

後ろで交差させ、

角帯下部の下で、気合いで結ぶ。チョウチョ結びでいいのでしっかり締めるように。いやホント、紐をある程度の力で引っ張りながら結ぶので、結構気合いは必要だ。

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これで袴の前部を固定することができた。実はここまでの手順で、もう袴は装着できたも同然。逆にいえば、この段階で紐がゆるゆるならやり直したほうがいい。

なお、最後の結びが出っ張っているのが気になるなら、帯の下にでもねじ込めばいい。これも袴後部に隠れるので、あまり気にしなくてもいいだろう。

袴の後部を装着する。

では後部の取り付け。

どちらか一方の足に引っかけて、蹴り上げるように持ち上げてやれば、わざわざかがまなくても後部を取ることができる。

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腰板に「へら」があるのなら、それを角帯に差し込む。差し込む場所はどこでもいいんだけど、角帯と長着の間がいいだろう。「へら」がなければ、帯の「一文字」の上へ腰板をもってくるだけでいい。このとき角帯の結び方が一文字結びだと、たとえ「へら」がなくても腰板をポコッと載せることができるし、結び目が大きい分、ひっかかってずり落ちにくいわけ。

腰板を背中に密着させるよう、しっかり力を入れて紐を後ろから前へ回し、

前紐のあたりに持ってくる。あとは後ろ紐を前紐と一緒に結んでやればOK(結び方)。

細部の微調整〜完成

紐を結んで終わったら、シワのばしや結び目の位置などの微調整をしてやる。

どうしても角帯を少し袴から出したい人は、この段階で前部を少し下げてやればいい。私は角帯を出す意味がわからないのでそのままにしている。オシャレのために出す、ということなら当然却下。

おそらく前紐部と結び目の間がシワシワになっているので、前紐部を押さえて折り目を下に引っ張って整え、結び目を軽く押し下げてやる。

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結び目と前紐部の間隔は、狭すぎても広すぎてもイマイチ(ただし、あくまで見た目の問題)で、だいたい5〜6センチといったところ。これを調整するために、前部分を下げてもいい。

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また、横の紐の配置に関しても、後ろから前へ回っている紐2本(前紐2周目と後ろ紐)を重ねてやってもいい。

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これでハイ、かんせー。なお、解説画像の結び方は「結び切り」にしている。

横から見ればこんな感じだ。

袴紐の結び方へ続く。

Last 2010/02/11. Copyright (C) since 2007 バカガエル.