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男物の羽織紐→上着のボタン&ネクタイ

羽織にはフサフサのついた紐のようなものがついている。それがこの羽織紐。用途としては羽織のボタンのようなものだけど、見た目としては洋服のネクタイに近いかな。

羽織紐のバリエーション

紐の種類はペッタンコの平組み紐とロープ状の丸組み紐が主で、形状は昔からある普通の羽織紐と、最近よく見かける無双の羽織紐とがある。

普通の羽織紐

羽織の左右に一本ずつ紐を取り付け、それを中央で結んで使うタイプ。男物と女物では男物のほうが幅も長さも大きく、女物は割り箸ぐらいの長さ&幅しかない。

大きさは様々だけどだいたい紐の先頭部分にフサフサがついている。中にはフサフサが球状のものやフサフサがないものもある。ほぼ結んだ状態で売っているけど、結び目をほどいてはいけないわけではない。結び方はこちらを参照。

紐の長さや太さはモノによって微妙に違っていて、あまり紐が長かったり太かったりすると結び目もでかくなって目立つので、体の大きさというかバランスというか、それらも考えて使う(買う)ようにしたほうがいいだろう。

ちなみに、フサフサの大きさや紐の長さが気に入らない場合は、フサフサをカットする方法(解説)や紐を切って短くする方法(解説)もある。

無双(むそう)の羽織紐

羽織の左右に取り付けるだけの結ぶ必要がない一本もののタイプ。無双とは並ぶものがない=ひとつという意味。男女別というか女物はあるのかどうか知らん。

画像のは一応紐で作ってあるけど、何かの石や金属などでチェーン状になっているものや、マグネットなどで中央で分離するものもある。普通の羽織紐と 違って結び目による長さの調節ができないので、あまり長いとビローンと垂れ下がってしまう。長さはいろいろあると思うのでバランスのいいものをどうぞ。

普通の羽織紐に比べてオシャレ要素が強いので、普段着日常着の範囲ならともかく、冠婚葬祭のようなかしこまった場では使わない方がいいかもしれない。オレは判断のしようがないので、場の主催者や詳しい人に聞いてみておくれ。

羽織への取り付け方

よほどのことがないかぎり、羽織紐にS字型の小さな金具がついている。ない場合は金具だけ売っているのでご心配なく。それを羽織の小さな穴(乳(ち))に引っかけてやれば繋ぐことができる。

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正式?には、男性の場合は金具を内から外へ抜くそうな(本当のところは知らん)。羽織紐の輪っかが大きい場合は乳に直付けする手もあるけど、今は金具を使うのが主流。ボタンのように縫い付けられているわけではないので、金具を外せば羽織紐の交換も簡単にできる。

羽織を脱ぐ(着る)とき、普通の羽織紐は結び目をほどいて脱ぐ(着てから結ぶ)こともできるけど、無双の羽織紐は脱ぐにしても着るにしても金具をい じることになる。個人的な好みで言えば、出先で羽織を着脱するときは「結び目」でやったほうがカッコいいかなと。お好みでどうぞ。

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