kimono-Wa-Fuku

令和元年改訂版

着物の衣替えについて

いつ頃の時期にどういった着物を着ればいいか、いわゆる「衣替え」について意外と言われることが多いので、解説というかオレの考え方を述べておこう。

ツッコミどころ満載の「衣替えパターン」

着物で一般的に?言われている衣替えのパターンは、

「6月は単衣、7〜8月は薄物、9月は単衣、10月〜5月は袷」

らしい。なので、これに従って着物の衣替えをしていってほしい……なんてことをオレが言うわけがない。なぜならツッコミどころ満載だから。

>いつごろ制定されたのか、旧暦なのか新暦なのか不明。

>羽織、長着(着モノの正式名称)、襦袢、どれのことを指すのか不明。

>昔に制定されたものだと、今と昔では交通機関、建物の構造や空調、地面の整備状態など生活環境が違うので、それに対応できるかどうか不明。

>気候気温の変化は毎年少しずつ違うし、月代わりとともにそれらがコロッと変わるわけではない。

>日本は北は北海道から南は沖縄まで南北に長く、同じ月日でも地域によって気候気温は違うのに地域差ガン無視。

>オレ暑がりワタシ寒がりなど個人差ガン無視。

>少なくとも日常において法的拘束力はない。

などなど、融通が利かないというか漠然としすぎてるというか、あまりアテになりそうにないパターンなわけ。

着る人各自が具合良ければいい。

じゃあどうすればいいかというと、結論を先に言えば「着る人各自が具合のいいようにどうぞ」となる。

少なくとも個人が日常着普段着で着る範囲なら、季節の移り変わりや服装の準備&収納は各自の判断、細かいところもその日の天気や気温で適時調整すればいい(解説)とオレは思う。

ただし、こういったことにこだわる人はいるだろうし、習い事や催し事など気を配る状況もあるだろうから、衣替えパターンをきっちり守るのももちろんアリ。

結局は着物を着る本人が(周囲の状況も含めて)具合いいかどうかが一番重要なので、パターン通りに着るもよし、パターンを参考に調整するもよし、その日その日で着るもよし、方法は問わない、というわけ。

「Tシャツ短パン(セーターやコート)はいつからいつまで着ていいの?」

自分が着るものなんだから自分で考えて判断すればいいんじゃない?

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