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作務衣と甚平の違いや着方など

主に夏場に見かける、洋服っぽい構造の和服である作務衣と甚平。これらの違いや着方などを一通り解説しておこう。先に断っておくけど、私は甚平を持っていない(汗)ので、細かいところが少々違っているかもしれない。まあ気にするほどのことはないだろう(おい)。

ちなみに、作務衣の読み方は「サム「イ」」ではなく「サム「エ」」(どちらでもいいかもしれない)、甚平も呼ぶときは「ジンベー」だが、表記は「ジンベ「エ」」ではなく「ジンベ「イ」」だ。

作務衣と甚平の見た目の違い

上で書いたように甚平を持っていないので、甚平は作務衣を使って適当に再現している。不安な人は、ネットで通販サイトなどを探せばいくらでも画像はあるので、そちらを参照してほしい。

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[1 -1]作務衣、[1-2]甚平。決定的な違いはズボンと袖の長さで、作務衣のほうがズボンも袖もやや長めに作られている。作務衣のズボンは足首まである長 ズボン、甚平は短パン、あってもひざ下ぐらいまでだ。袖の長さは、作務衣は手首かそれ近くまであるのに対し、甚平はヒジぐらいまでしかない。

あと、作務衣は基本的に無地だが、甚平は背中に模様が入っていたり、肩の部分にあみあみ?があったりする。お寺の坊さんが着ているのはほぼ作務衣、漫画でヤンキーのニーチャンが着ているのはほぼ甚平だ。

それぞれの構造

作務衣は和服版ジャージ、甚平は和服版半袖シャツ&短パン、といったところ。あくまで構造上のたとえなので、本当にジャージやシャツ&短パンというわけではない。

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[1 -3]作務衣に関しては、ズボンの裾の構造がゴムタイプか紐で締めるようになっているか、の選択肢がある。ゴムタイプのほうが着脱簡単だけど、紐タイプは 締め付け感が少ないしゴムのようにヘタることもない。甚平はズボンが短パン程度なので、裾のことは気にする必要なし。

[1-4]上着にあるポケットは、左手側にある(表に出る)か右手側にある(裏に隠れる)か、の選択肢がある。私は作務衣でしか確認していないけど、甚平にも両方あるかもしれない。

あと、参考画像はないけど、作務衣の袖口の形状は、普通に筒状になっているものと袖口にゴムが入っていて閉まるものがある。袖口にゴムが入っているのは冬場用の作務衣でよく見かける。

あ、そうそう、両方ともだいたい股間にチャックはついている。まあ仮になくても、ズボンを下げればいいだけだから問題はないだろう。

他にも細かなバリエーションはあるかもしれないけど、私が持っているものではこれぐらいだ。それぞれどれが正式なのか?といったものはないので、個人の好みで選べばいいだろう。

おくみつき作務衣

これも作務衣だけで甚平にあるのかどうかは不明なんだけど、上着に着物の長着(着モノの正式名称)っぽく、おくみのついたものもある。

[1-5]私も昔買ったやつ(画像右)でしか確認していないんだけど、紐の位置(高さ)がかなり違うのも手伝って、かなりゆったりと着ることができる。お腹が出ている人は一考の余地があるかも。

着方、組み合わせなど

価格

数千円から売っている。甚平はほとんど数千円の範囲なんだけど、作務衣は生地の種類などによって万単位のものもあったりする。最終的には個人の趣味なので、自分の懐具合と相談して決めてほしい。

着られるシーズン

甚 平は半袖&短パンという構造なので、基本的に夏場オンリー。甚平をいつからいつまで着るかは、それこそ半袖&短パンをいつからいつまで着るか?で判断すれ ばOK。対して作務衣はオールシーズン着用可能だ。生地の厚さもいろいろあって、夏場用の薄いものから冬場用の厚手、綿入りやキルティングの作務衣もあ る。

足下

履き物は雪駄でも下駄でもなんでもOK。もちろん靴やスリッパなどでもOK。甚平は夏場メインということで素足が基本、作務衣は素足でもいいし足袋を履いてもいい。

着合わせ

作務衣の下に長袖シャツ(立て襟シャツ)を着る(解説)の もアリ。私は寒くなってきたら着るようにしている。甚平は夏場用なので肌着下着やTシャツ以外はまず着用しない。暑いのに重ね着をする必要はないだろ?作 務衣はなんとも言えないけど、甚平は色柄モノが多いので、無地(ズボン)と柄物(上着)など、上下別々の組み合わせもアリかも。

着物との使い分け

ど こでもかしこでも着物を着ていく必要はないので、行く場所や行動内容を考えると、作務衣(甚平)のほうが機能的なことはたくさんある。なにせ下半身が洋服 のズボンと同じだからな。引っ越しの手伝いなど活発に動き回る必要があるとき、あるいは自転車などなにかを運転するときには重宝するだろう。

いずれにせよ捉え方としては、両方とも軽装感覚でいいと思うので、着ようと思う人はテキトーに着てくれればいい。私も和服を着始めた当時、着物は正月のみで浴衣も持っていなかったんだけど、普段は作務衣を着ていたからな。

作務衣の着方

甚平を持っていないので作務衣で。基本は同じだ。

[2 -1]まずはズボンと肌着を着用する。肌着は、作務衣専用のものも売っているけど無理して使う必要はない。私も持っているものの滅多に使わないし、普通の 肌着やTシャツで充分。肌着なしで地肌に直接着用してもいいけど、汗とりも考えて一応肌着なりは着たほうがいいだろう。

[2-2]上着には紐が全部で4カ所あって「A→a」「B→b」同士を結んでやる。

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[2-3]最初に「A→a」を結んでやる。結び方は適当に蝶結びでOK。[2-4]拡大図。「a」は左手側の内側にある紐。

ちなみに上着を重ね合わせる順番は、男女問わず和服全般共通なので、これさえ憶えておけば、長着や襦袢を逆に着て間違えることもないだろう。

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[2-5]続いて「B→b」を結ぶ。こちらも適当に結べばいい。[2-6]拡大図。

[2-7]ハイ、かんせー。まあ、紐を結べばいいだけだから簡単。

着たあとのチェック

あまり気にする必要はないんだけど、一応着用後のチェックもしてみよう。

結び目の様子

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[3-1]着物を着ている人は、普段のクセで紐をめいっぱいに結んでしまうことがある。[3-2]特にお腹が出ている人は、上着の大きさを考慮して、場合によってはAa、Bbともに余裕をもって結び、少しダブつかせたように着たほうがいいだろう。

襟の形はまっすぐが理想だが……

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[3-3]作務衣のカタログ、あるいはネット通販のページを見たことがある人はわかると思うけど、作務衣の襟はまっすぐに、小文字の「y」字になるのが本来の形のようだ。

ただし、これはあくまで「やせ型の人」が「少し大きめのサイズ」を着た場合に限られてくる。お腹の出ている人は、かなり大きめのサイズを着ないと絶対にこの形にはならないし、紐の上下位置(脇に近いほどまっすぐにはならない)によっても微妙に変わってくるからだ。

[3-4]よって、少々曲がっているのは気にしなくてOK。ただし窮屈に感じるのは、サイズをもう一度考え直したほうがいいかもしれない。

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[3-5]また、普通の作務衣(上着)の構造は、長着より襦袢(それも関東仕立て)(解説)に近く、おまけに付属の紐で固定する以上、着物のようにきっちり合わせて着ることは不可能なのだ。[3-6]よって、左手側の裾の端が、長着のように右横にこなくてもかまわない、というかこないのが普通だ。

袖を折り返してみる。

[3-7]作務衣の袖をシャツの袖まくりのように折り返してもいい。袖をそのままで着ているとなんとなくジジくさい気がするので、私は常時折り返している。

作務衣(甚平)の胸元から肌着やTシャツが見えるのはおかしいだって?あのさあ、これを着て結婚式に行くわけではないし、着物のように襦袢を着ているわけでもないんだから、そんなこと気にしなくていいんだよ。

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