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和服の着用小ネタ集

オレが和服(着物)を着るときにやっている(やっていた)小ネタを紹介。好みや着る状況もあるだろうから、実際にやるかどうかは着る人にお任せ。

足袋の中に靴下

足袋&履物は、靴と違って足元が吹きっさらしなので、寒い時期だと普通の足袋だけではちと寒い。というわけで、足袋の中に靴下を重ね履きするのはど うだろうか。

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足袋の形状が親指とほかの指で分かれてるので、作業服屋に行けば束で売ってる「先割れ靴下」「五本指靴下」とか、靴下タイプの足袋「足袋ソックス」 あたりがいいかと。今どき靴下もいろいろあるから探してみておくれ。

ちなみにオレは季節問わず、足袋が足にフィットするような感じなので足袋を履くときには「温泉たび(薄手)」という足袋ソックスのような商品を使ってる。ただし足袋を履かなくてもいいかなと判断した時はもちろん使っていない。

足袋や羽織紐を染色

足袋や羽織紐など、自分の好みの色に染めてみるのもおもしろい。

使用するのは白色(の足袋や羽織紐)がいいと思う。色つきのものは染めても下地の色と混ざった色や不思議な色、あるいは染料の関係かぜんぜん変化し なかったりする。

それと同じ理屈で、仮に白足袋を使ったとしても白+染めた色になるので、白→黒のようにまったく別の色に変化するというよりは白っぽい黒(≒グ レー)になる。何度も染めればより濃くなるのかもしれない。

オレは「お試し」程度でしかやってないけど、チャレンジしてみようと思う人は各自ネットなりで詳細を調べておくれ。

羽織紐のフサフサを剪定

羽織紐についているフサフサ(正式名称不明)がちょっと大きいと思うなら、ハサミでチョキチョキ「剪定」するのもアリ。

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だいたい細い糸がバーッと束になってるような感じなので、一発でバッサリ切るというより少しずつ長さを調整しながら切り揃えていくといい。どれぐら いの長さにするかはお好みで、ほとんど丸坊主もアリかと。

ちなみに、フサフサだけではなく羽織紐そのものを短くする手段(解説)もあ る。

襟を切り取って襟なしシャツ

いわゆる「書生スタイル」と呼ばれる、長着(着モノの正式名称)や作務衣の下に長袖シャツを着る着方がある。これに使うのは主に襟がないシャツなん だけど、わざわざ買うのもなあと思う人は、手持ちのシャツの襟を切り取ってやればいい。

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襟の折り返す部分のすぐ下に縫い目があることが多いので、その縫い目の上側(下側だと生地がほつれる)を切ってやれば同じようなシャツになる。

最初のうちは切り取った部分が毛羽立つ のでちょこちょこ切ったほうがいい。のぞき込まれたら襟を切り離しているのがバレるけど、のぞいてくるような奴はまずいないだろう。

作業服屋さんで売っている作業着のシャツは胸にポケットもあるし、襟が擦り切れかけたYシャツなどをリサイクルするのもアリかと。

角帯に帯締め

着物のとき女性はほぼ使っている「帯締め」これを角帯に使ってみるのもアリ。画像の角帯の真ん中に模様のように見えるのがそれ。

使う紐は帯締めでもなんでもいい。オレのは余り生地を縫って作った幅2センチ足らずのぺったん この紐。紐の結び目は、羽織を着るのであれば背中側だと隠れるし、羽織を着ない場合は側面に持ってきてる。

これはなにもお洒落的な理由でやってるのではなく(お洒落でやっても可)、オレの角帯の締め方は結ばない締め方(解説)なのもあって、角帯を緩みにくくするためにやっている。もちろん貝の口結びや 片ばさみでも締め具合や結び目が緩みにくくなる。

ちなみにこの方法、江戸時代(以前)ごろから、主に体を動かす肉体労働系?の人は男女関係なくすでにやってた模様。

袴の腰板用ダンボール台座

一般的な袴は、角帯を一文字結びにして結び目の厚みを利用して袴の後部を持ち上げてやるわけだけど、日舞などで袴を多用している人 は、結び目ではなく木製?の「台座」を背中側に差し込んできっちりすっきり後部を持ち上げてる、といった話を聞いたことがあるので作ってみた。素材はダンボール(笑)

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縦(高さ)は帯に差し込む長さ+袴の後ろを持ちあげたい長さを基準に、横(幅)は腰板の底辺の長さを基準に、どれぐらいにするかは各自お好みで。あとは縦の長さの境界を強引に「くの字」に折り曲げてやればかんせー。

画像のやつは、帯部分10センチ持ち上げ5センチ=高さ15センチ、腰板の底辺が25センチだったので幅17センチにしてある。ちなみにダンボールの厚みは約5ミリ。

ダンボールには内部の波?の向きがあるので、横幅の切断面に波が見えるように加工したほうが、折れ目がへたりにくくしっかり するかと。もっとも、何度か使って折れ目がへたってきても、新しいのを作って交換すればいいし。

角帯を締めたらダンボールを帯の背中側に差し込んで、その上に腰板を載せてやる。余裕があればダンボールの幅の中心が指で触ればわかる目印のようなものをつけたほうが、背骨の位置というか背中の中心に合わせやすい。

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このダンボールが台座になるので、角帯の結び方は一文字結び限定である必要はなく貝の口でもなんでもOK。台座は袴に隠れるのでオレはそのまんまだけど、どうしてもダンボールの見た目が気になる人は、生地を張るなりなんなり適当に細工どうぞ。

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