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浴衣は簡単手軽でも立派な着物

着物を着てみようと思うなら、一番手軽な「浴衣」から始めてみてもいいだろう。

ここで解説している「浴衣」とは、現在は着物屋などで夏場に「ゆかた」といった商品名で売られている浴衣=世間一般で浴衣と呼ばれているもののこと を指している。なにか回りくどいような書き方だけど、理由は後ほど。

もうひとつ、同じようなので「ねまき(寝巻き)」というものがあるけど、これは言ってみれば「和服版パジャマ」で、形は似ているもの浴衣とはちょっ と違う。少しだけ解説。

浴衣はなにかと利点が多い。

既製品だとちょっとだけ寸法の問題がある(詳細)けど、いろいろな面で浴衣は利点だらけ。た だ、縫製の甘さや寸法のズレなど中国製のプレタ浴衣を中心にたまにトラブルが起きているようなので、購入する場合には一応注意してほしい。

価格が安い。

シーズンには着物屋以外の大手スーパーやデパート、量販店でも売っているぐらいで、普通の長着(着モノの正式名称)に比べてとにかく安い。それも古着ではなく当然ながら新品。

ネットで探してやれば、仕立て上がりの既製品(「プレタ」というものもそれ)浴衣が中古から新品フルセットまで数千円から一万円程度で売っているのはザラ。 仕立てるにしても、反物代プラス5千円ぐらい(詳しくは各店舗で確認)からあるはずだ。

>投稿情報:8月半ばぐらいから各店舗で浴衣が一気に値下がりします。来年用の浴衣などある意味狙い目?かもしれません。大手チェーン店だと、実店舗に 大きいサイズがない場合はそこのオンラインショップに在庫がある場合があります。

色柄の種類が豊富。

色柄の多さもポイント。これまたオークションなどネットの世界では、これでもか!と多種多様な浴衣が売りに出されている。若い子が好きそうな派手目 の色柄から、オレのようなおっさん連中の着そうな落ち着いた色柄までなんでもある。

> 投稿情報:最近の色柄が派手な浴衣は、模様の関係かもしれませんが「織り」がかなり密(隙間がない)になっているものが多いです。よって、浴衣といえど 思ったより暑いです。できることなら、購入する時に生地を確認して「織っている糸が見える」ような浴衣を選ぶ方がいいです。 白地の浴衣に多いです。

あとは帯を締めたらいいだけ。

最低必要なのは浴衣と帯だけなので、浴衣を着たら帯を締めてハイおしまい、の簡単手順。着方は他の着物と同じなので、着物の着方(解説)、帯の締め方(解 説)でOK。

襦袢(肌襦袢)や足袋はなくても問題ないし、下着(パンツでもフンドシでもご自由に)一丁のみでもOK。汗がどうしても気になるのなら、普通の時と 同じように肌着(普通の肌着でもTシャツでもご自由に)を着ればいいだろう。

また、足袋を使わないおかげなのか、少々着丈が短い(5センチぐらいまで?)浴衣でもおかしく見えないから不思議。逆にちょっと寸足らずのほうが涼 しい感じがするかもしれない。

現在のバカガエル:一応言っておくけど、好みで襦袢や足袋を使ってもいいんだよ?暑いからなるべく着ないほうが楽なんじゃない?ってだけで、浴衣に襦袢や足袋はアウトという意味ではない。ちなみにオレは、夏場はさすがに暑いので襦袢は着ないけど足袋はいつも履いてる。

洗濯など着たあとの手入れが簡単。

浴衣は自宅で洗濯できる着物(解説)の代表格、これこそ洗濯機にドボンでOK だ。ただし乾燥は陰干しでするように。乾燥機を使うと縮む可能性が高い。アイロンがけしたければすればいいし、普通の洋服と同じように取り扱って問題なし。

着物の基本が学べる。

着付け着方や帯の結び方の練習から、自分サイズの把握、動き方や所作など、着物に関する基本的なことが浴衣でほとんど実体験できるので「お試し 着用」にはもってこい。

男が着ていると目立つしなあと尻込みする人も、夏場はシーズン的に周りにも着ている人は多いから出歩きやすいし、そうやって出歩くことで人目にも慣れる(解説)ことができる。もし浴衣を着てみて「やはり着物はオレの好みじゃないなあ」と着る のをやめるにしても、安上がりだから金銭的な痛手は最小限に抑えられるしね。

寝巻きってなに?

浴衣に似ていて実は違うのが「寝巻き」。実物はオレももう持ってないから現物を知りたい人はネットで画像検索なりしてみておくれ。

冒頭で「和服版パジャマ」と書いたように、これはもう室内用就寝用なので外では着ないほうがいい。もし買う場合は、よほどのことがない限り「寝巻 き」として売っているので大丈夫。逆に浴衣か寝巻きかどっちつかずの場合は注意したほうがいい。

浴衣との違いは、甚平や作務衣のように内側に紐が付いてたり、それと同じ色柄の生地の腰紐(のようなもの)が一緒にあったり、裏地としてガーゼ生地 が縫い合わせてあったり、もううろ覚えなんだけど袖の形が幅の広い筒状になってたんじゃないかな。用途上、生地は綿生地以外はないので、生地の種類が綿以 外(が混じっている。例えば綿麻とか)なら寝巻きではない。

浴衣とは違うけど寝巻きも和服のひとつなので、家に帰ったらパジャマあるいはそれに代わるものを着ているのであれば、そこに寝巻きを組み込むのもア リだと思うよ。

重要:今の浴衣は昔の浴衣とは違う。

浴衣を着てみようとしたとき意外とつまづくのが「いつからいつまで着ていいのか」「どんなときに着ればいいのか」なんだけど、結論から言うと、儀礼的な状況(フォーマル、礼服)以外ならいつでもどこでも着てOK。

というのも、現在浴衣として市販されているものは、生地が綿や綿麻で色柄が派手なのが多いだけで、普通の長着とモノ(作り)はほぼ一緒(解説)なんだよ。だから「色柄の好みは人それぞれ」とするなら普通の長着と一緒、夏以外に着ても問題ないってわけ。

ただ、夏場によく売り出されることからわかるように、夏っぽい色柄の生地であることが多いので、それを着て出歩くなら季節は考えたほうがいいだろう し、くだらない難癖をつけられたくないなら、夏場メイン(7〜8月いっぱい)で着ればいいだろう。

もっとも、それが適用されるのは外出用として着る場合なので、人目を気にすることのない家の中で着る(解説)には関係ない。

慣れた人ほど自然体で着られる。

浴衣を着るのに最低限必要なのは浴衣と帯だけなので、誰でも手軽に「着物を着ること」を体験できる。洋服で 言えば「シャツとズボンとベルト」という当たり前の恰好なので、着物に挑戦してみようと考えている人は浴衣から始めるのが一番手っ取り早いと思う。

おまけに何万何十万もする重装備ではないので、練習のつもりで気軽に普段通りに振る舞ってOK、そのほうが自然体で人目にも映える。逆に、たかが浴衣を着 ているだけでよそよそしい動きをする人は、周りから見てもショボくみえるから注意しなよ?

別の見方をすれば、浴衣を着ているときの振る舞い方で着物を着慣れているかどうかがわかるとも言える。着物として着る上で一番簡単な組み合わせなので、あれこれ着飾ることによる「目くらま し」がおきにくく、純粋に着慣れているかどうかを見定められる(解説)わけ。着慣れているなら当然ごく 普通に振る舞えるはずでしょ?

「浴衣なんて……」と軽んじるどころか、実は着物の基本中の基本なのだ。

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