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浴衣と着物(長着)の区別、簡略版

この文章は、以前自分で考察した現在市販されている浴衣と単衣の長着(着モノの正式名称)の区別についての文章を元に、簡単にまとめて加筆修正したものです。以前の考察 はこちらをどうぞ。

あくまでオレの考え方捉え方。そこはお間違えなきように。

浴衣と単衣長着に仕立て方(構造)の違いはない。

浴衣と単衣長着(以下、長着とだけ記述)に仕立て方や構造、形状の違いはあるのだろうか?

オレが持ってる着物(和服)の仕立て方の書籍で確認すると、浴衣より長着のほうが縫い目が小さいというかより丁寧というか、そういった縫い目の違い が確認されるだけで、構造上の違いはこれといって確認できなかった。

付け加えると、お世話になってる仕立て屋さんに以前聞いたところ、浴衣も長着も仕立て方は一緒、との回答をもらった。

ということは「浴衣と長着に構造や形状の違いはない」と言え る。

生地(反物)の種類で浴衣か長着かは決まらない。

では、素材や色柄など、浴衣と長着に使われる生地(反物)の種類がそれぞれ違うのだろうか?

和服だけでなく洋服もそうだけど、切ったり縫われたりしていない生地(反物)の段階では、それがどういった「着るもの」になるかは決まっていない。 言い換えれば、生地そのものは「着るものの名称」にはまったく関係ないわけ。

男物女物は、仕立ててその「形状」になって初めて区別できるし、小千谷縮でも、長着に仕立てたら「小千谷縮の長着」になり、羽織に仕立てたら「小千 谷縮の羽織」になる。

確かに、浴衣によく使われる素材や色柄の生地はあるし、逆に(厚手の)ウール生地など、浴衣には使われない生地もある。

しかし、生地の種類は着るものの名称には関係ないのだから「小千谷縮だから長着ではなく浴衣」「竜虎柄だから長着ではなく浴衣」とはならない。

よって「生地の種類によって浴衣か長着かが決まるわけではない」と 言える。

着方は人それぞれ。

どういう着方をするかは着る人の自由。特に襦袢と足袋を目印?にするようだけど、着方によって浴衣と長着を区別するのは後付けもいいところ。

例えば、時代劇に出てくる庶民は襦袢も足袋も併用してない人が多いけど、彼らが着ているのは当然ながら浴衣ではなく長着。もちろん「浴衣風の着方」 をして いるわけではなく、ただ単に襦袢も足袋も使ってないだけ。

同じように、現代では浴衣に足袋や襦袢を併用したら「着物風の着方」と言われることがある。でも言い換えれば、襦袢や足袋を使っても浴衣は浴衣であ り長着でははない、と言ってることになる。

よって「着方によって浴衣か長着かが決まるわけではない」と言 える。

そういう名前で売られていた?などなど

「ゆかた」として売られていたから浴衣だって?だったら、同じ商品が「夏きもの」で売られていたら着物(長着)に名称が変わるの?

ほかになにがあるかなあ、花火大会というか夏場に着てたら浴衣だ!とか?でも考えようによってはある意味斬新かな「絽の浴衣」なんてのも(笑)

とにかく、着方による区別と同じでぜーんぶ後付です、はい。

浴衣=色柄ものの長着=着物のひとつ

以上のことから、オレは「浴衣と長着に違いはない=区別することはできない」と 結論づけた。もっとも、仕立て方に違いがないのがわかった時点で「同じモノだな」と思ったけど。

例えるなら、浴衣はアニメキャラがプリントされた白い「シャツ」長着は小さなブランドロゴがある無地の黒い「シャツ」であり、両者の見た目(色柄) は確かに違うけど、どちらもモノとしては「シャツ(長着)」でいいんじゃないかな。

もちろん「浴衣と長着に違いはない」と「社会における服装のルールやマナー」とは別の話なので、いくら同じモノといえど生地の色柄や着方は、フォー マルとカジュアル、式服礼服と普段着日常着、状況によって使い分けるのは当たり前。

それに、浴衣という言葉をなくせ!などと言うつもりもない。おそらく多くの人が基準にしているであろう生地の色柄によって、これまで通り夏っぽい色 柄のものは「浴衣」としてもかまわないと思う。

普段着日常着の範囲であれば「浴衣=色柄ものの長着=着物のひとつ」と して、もっと気軽に幅広く着てもらえたらなと。

着物に詳しい人ほど考えておくれ。

浴衣と長着の区別に関しては、本当は「和服(着物)に詳しい人」にこそよく考えてもらいたい話。

普段着日常着の範囲なら、誰がどんな着物を着ようがなんの問題もないはず。だったら、浴衣と長着をあえて区別せずとも、浴衣=色柄ものの 長着としたところで誰も損はしない、むしろ得になることしかないとオレは思うんだよ。

「先達」がそういった「無駄なこと」をなくしていかないと「後に続く人」は困惑するし、着物の裾野は広がらないんじゃなかろうか。毎度のことだけ ど、本来なら着物関係の「偉い人ら」がこれを発信して実践してくれれば(以下略)。

現代の技術や感覚を取り入れながら、着物を誰でも着られる身近な「衣料品」になればいいなと。少なくとも約100年前、昭和初期まではそうだったんだ から。

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