角帯の結び方その1「貝の口結び」
角帯の結び方で一般的というかよくやるのがこの「貝の口結び」。実はこれ、誰もが紐を結ぶときにやる固結び(横結び)をしているだけ(解説)だったりする。
ここでは結び方のみを解説しているので、ここまでの共通手順はこちらを参 照。
貝の口結び解説
「共通手順」に引き続き、結び方も左回し右回し両方を掲載。この結び方は「手」の上に「垂れ」が重なった状態からスタート。
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「手」の下(裏)に「垂れ」を通す。
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形を作ったら「手」「垂れ」を軽くグッ!と後ろへ引っ張って一度しっかり締める。
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荷物を紐で縛るときによくやる、軽く結んで一度上に紐を引っ 張って結ぶ原理。ただしあまり力を入れ すぎると締まりすぎて苦しくなるのでほどほどに。
締めたら「手」を上へと折り返す。ねじらずにそのまま折り返す。
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「手」に重ねるように、今度は「垂れ」を上から下へ折り返してやる。
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ここが初見殺し。「垂れ」を体に巻いてある部分と折り返した「手」の間(ピンクの線)へ巻き込むように通してやる。
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「垂れ」を引き抜けばハイ、かんせー。
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実際の角帯ではこんな結び目になる。
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「手」「垂れ」の余り具合は人それぞれお好みでどうぞ。使い込んだ帯だと余りが長いとびよーんと垂れ下がることがあるので注意。調整の仕方は結ぶ前の共通手順の後半で解説してある(解説)。
ちなみに「貝の口」という呼び名は、おそらく結び目の中心がアサリやハマグリのような二枚 貝っぽい形になり、口がパクパク開いているように見えるから(かどうかは知らん)。
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