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主に男物に関する専門用語解説

和服には専門用語が多く、ウチではなるべく必要最小限に抑えるようにはしているけど、どうしても使わざるをえない場合がある。もしわからない用語があったら、ここで調べてみてください。

あ行の用語

洗い張り(あらいはり)

着物の洗濯方法の一種で、縫い目をほどいてバラバラにしてから洗う、究極の洗濯方法。詳細はこちら

アンサンブル

同じ生地から仕立てた羽織と長着(着モノの正式名称)セットのことで、「対(つい)」とも言う。

当然ながら表生地は同じ生地になる。なお、アンサンブルだからといって常に一緒に着る必要は全くないのでご心配なく。また、アンサンブルが仕立てられる長さのある反物、という意味で「アンサンブル反物」と表記されていることもある。→着尺(きじゃく)

行灯袴(あんどんはかま)

袴の形状の一種。→袴(はかま)

居敷当て(いしきあて)

着物を構成しているパーツの名称で、単衣長着の、お尻の辺りに縫いつけてある別の布を指し、別名「ちからぬの(力布)」とも呼ぶ。

座ったときなど、お尻あたりの縫い目に力がかかって裂けるのを防ぐためにつけられる他、透ける生地でのシースルー防止目的としても存在する。当然ながら、袷仕立てには裏地があるのでついていないし、単衣でもついていないものもある。

インバネス

着物専用?コートの一種で、洋服にもあるけど、着物用はベルト部分がない。かの有名な名探偵、シャーロック・ホームズが着ているのがこれらしいんだけど、残念ながらオレは現物を持っていないし見たことがないので、各自ネット検索(おい)。

後ろ身頃(うしろみごろ)後ろ身幅(うしろみはば)

着物を構成しているパーツ&寸法の名称で、長着と羽織の、背中の線(背縫い)から横の線(脇縫い)までの部分(幅)を指し、早い話が背中側の総幅の半分。襦袢は背中の線がない場合が多いので、単に「後ろ幅」と言うことが多い。詳細はこちら

ウソツキ半襦袢(ウソツキはんじゅばん)

半襦袢の中で、肌着を着用せず地肌に直接着られる半襦袢の俗称?。ちなみにオレは、区別せず普通に半襦袢と呼んでいる。

肌襦袢の肌着としての役目に半襦袢の袖と襟(半衿)を足した、ウソツキどころか、ある意味ハイブリッドな半襦袢で、もちろん肌着を別に使ってもいい。全体が綿や麻など、吸汗性のいい生地でできており、主に夏場など暑い時期によく使われる。

内あげ(うちあげ)

着物を構成しているパーツ?の名称で、長着の腰あたりにある縫い込み部分を指す、いざというときの予備部分。詳細はこちら

男物は基本的に仕立てる段階で、あらかじめ内あげを作っていて、裾が痛んだり、寸足らずを伸ばす場合は、この部分をほどいて調節できるようにしてある。女物は着方が違うので内あげが存在しないし、男物でも、反物の長さギリギリで仕立てている場合などではなかったりする。

馬乗り袴(うまのりはかま)

袴の形状の一種。→袴(はかま)

衿(襟)留めピン(えりどめピン)

襦袢や長着の襟を留める、細長いS字型のピンで、胸元が開くのを防ぐことができる。必須アイテムではなく、使わなくても問題なし。詳細はこちら

衽(おくみ)

着物を構成しているパーツ&寸法の名称で、長着の前身頃に縫い付けられている部分を指し、これの幅が衽幅(おくみはば)となる。詳細はこちら

か行の用語

額裏(がくうら)

着物を構成しているパーツの名称で、モノとしては、羽織の背中部分にある裏地のこと。

羽織の裏地は、絵が描かれているなど結構派手な場合が多く、図柄によっては額縁に入ってる絵のようだから、その意味を込めて額裏と呼ぶんじゃない?ホントはどうだから知らない。

角袖(かくそで)

着物専用コートの一種で、ハーフコートほどの長さで袂(たもと)があり、前部はボタン留めできるようになっている。詳細はこちら

肩当て、肩すべり

着物を構成しているパーツの名称で、長着や羽織の肩の部分にある布のこと。

肩部分の生地の滑りをよくするためにつけられていて、スーツやブレザーなどにもついているものがあるはず。参考画像は浴衣(綿)だけど、主にウール生地のものに付けられていることが多い。仮になくても、着用上はさほど問題はないと思う。

肩幅(かたはば)

着物の部分寸法の名称で、長着、羽織、襦袢の、背中の中心線(背縫い)から袖の付け根までの長さ。詳細はこちら

着尺(きじゃく)

長着一着分が仕立てられる長さがある反物のことで、12メートルぐらいの長さがある。当然ながら長着一着分しかなく、もしこれで羽織を作ってしまうと長着は作れなくなってしまうので、両方欲しいときは、約20メートルほどあるアンサンブル用の反物が必要。→アンサンブル

着丈(きたけ)

着物の部分寸法の名称で、長着、羽織、襦袢の、肩部分から裾までの縦の長さ。詳細はこちら

鯨尺(くじらじゃく)

着物独特の寸法表記で、長さの尺貫法と同じく「○寸○分○厘」という単位。ただし単位は同じでも、普通の尺貫法は1寸約3センチなのに対し、鯨尺は1寸約3.8センチとやや長い。詳細はこちら

仕立て屋さんなどでは、今でも鯨尺で寸法のやりとりをするんだけど、変換表や専用のものさしがあるので、メートル法で寸法を伝えても大丈夫だよ。

献上柄(けんじょうがら)

角帯の柄の一つ、特定の2種類の図柄+数本の線がセットになっているデザインのことで、有名なのが「博多献上帯」というやつ。

九州黒田藩(現在の博多区あたり?)が大名に献上していた帯の柄が由来らしく、図柄はこの形状限定で、似ていても違う図柄、あるいは両方(+線も?)がセットになっていない場合は「変わり献上」と呼ぶそうな。

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2種類の図柄には、独鈷(どっこ)柄と華皿(はなざら)柄という固有名があり、参考画像の角帯では、大きいほうが独鈷柄、小さいほうが華皿柄で、線にも固有名があるみたい。たまに図柄と名前を間違えてるのを見かけるけど、これが「博多織工業組合」の公式発表なので、文句がある人は製造元へどうぞ(笑)

小紋(こもん)

遠くからだと無地に見えるものの、間近だと細かな模様がびっしり入っているような生地のことで、実はけっこう美しかったりする。なんでも、江戸時代のころに「派手な色柄は禁止!」というお触れが出たので、その法令の抜け道?として考え出されたらしい。

早い話「RT中は法令通りリプレイがほぼ成立しますよ、ただしリプレイは制御でハズすので揃いませんがね」という、スロットの4号機にあったストック機の言い訳みたいなもん(笑)

さ行の用語

作務衣(さむえ)、甚平(じんべい)

着物を動きやすいように改良した(のかどうかは知らない)、言うなれば和服版シャツとズボンのセットで、帯は使わない。これなら自転車やバイクにも安心して乗ることができるので、オレも状況によって作務衣を使っている。甚平は持っていない。詳細はこちら

しつけ糸

着物を誂えたときや新古品のものを買ったとき、袖などについてる、おおざっぱに縫ったような意味不明の白い糸がそれ。

着物が型くずれしないように?留めてある糸で、模様ではない。言うなれば、パッケージのプラスチックや発泡スチロールと同じようなものなので、着るときには全部切って撤去してOK。

襦袢(じゅばん)

着物類のひとつで、長着の下に着用する、いわばインナーのような?もの。必須アイテムと思われがちだけど、本当は使わなくても問題ない。詳しくはこちら

もともとは着物用の肌着なので、そのまま地肌に着るのが本来の使い方なんだけど、現在ではこの下に肌襦袢や肌着を着用するようになり、重ね着用やお洒落的な意味合いが強い。

正絹(しょうけん)

着物生地によく使われる素材のひとつで、早い話が絹(シルク)。おそらく国内産?の絹100%限定の呼び名だと思われる。詳しくはこちら

上布(じょうふ)

本麻を使った高品質生地の別名……でしょ?(自信なし)。だいたい地名とセットになって○○上布、と呼ばれている。

袖なし羽織(そでなしはおり)

着物類のひとつで、読んで字のごとく袖部分のない羽織。洋服に例えるならベスト、チョッキといったところ。詳しくはこちら

袖幅(そではば)、袖丈(そでたけ)

着物の部分寸法の名称で、長着、羽織、襦袢の袖の寸法。読んで字のごとく、袖幅は袖部分の幅、袖丈は袖部分の縦の長さ。詳しくはこちら

た行の用語

たとう紙

着物をたたんでタンスなどに収納するときによく使われる、大きな包み紙のことで、漢字で書けば「畳紙」らしい(そう変換された)。

誂えや仕立て直しをしたときには、かなりの高確率でこれに包まれて返ってくる。ちなみにオレはいくつか持っているけど、いちいち包むのがめんどくさいし、そんなにバカ丁寧に扱う必要のある着物は持っていないので、使った記憶がほとんどないです、はい。

反物(たんもの)

誂えメインの着物屋などに売っている、筒状にぐるぐる巻いてある着物用生地のことを主に指す。もともとは「一着分の生地」という意味らしいので、着物限定ではないっぽい。着物屋(呉服屋)と言いつつ、実際に売っているのは服ではなく反物(生地)、不思議だなあ……。

力布(ちからぬの)

着物を構成しているパーツの名称で、主に単衣長着のお尻部分にある裏地。→あ行、居敷当て(いしきあて)

紬(つむぎ)

生地の織り方の種類で、生地の所々に織り糸を繋いだ(紡いだ)、極小のダンゴムシ?のような跡がみられる生地を指し、大島紬など有名な生地が多い。その昔、織り元が製品を織り上げたあと、残った糸を繋いで自分たち用の生地を作っていたのが始まりだとかで、おそらくそれから「紡ぎ→紬」となったのだろう(詳細不明)。

そのくせ、今ではアホな着物屋が一見さんに高確率で勧めてくるほど、昔とは逆の高級品=高価になっているのが不思議。

胴裏(どううら)

着物を構成しているパーツの名称で、袷仕立ての長着や襦袢の裏地のこと。長着の場合、金巾(かなきん)という、濃い紫(紺)の綿生地がよく使われるけど、本人さえよければ別になんでもいい。ちなみにオレは、色数も豊富なので、近所の洋服の生地屋で買ってきた普通の綿生地を使っている。

とんび(コート)

着物専用コートの一種で、インバネスを着物用に改良した、簡単に言えばマントのような形状をしており、かの有名な名探偵、金田一耕助(映像版)が着ているのがこれ。残念ながらオレは現物を持っていないので、各自ネット検索してください。

独鈷柄(どっこがら)

角帯の献上柄における図柄のひとつ。→献上柄(けんじょうがら)

な行の用語

長着(ながぎ)

いわゆる一般的に着物と呼ばれているもののこと。

厳密に言えば「着物」とは総称なので、例えば「羽織と着物」の場合は「羽織と長着」とするのが正解なんだけど、普通の人との会話であれば前者でだいたい通るし手っ取り早い。言うなれば「このシャツ」と言うか「この服」と言うか、みたいなもの。

ちなみにウチのサイトは、以前は「着物」でだいたい通していたんだけど、全般と固有名を混同するのもアレかなと、「和服」「着物」「長着」をなるべく使い分けるようにしました。

人形(にんぎょう)

着物を構成しているパーツ?の名称で、長着の袖の下部にある、袖と胴体(身頃)が離れている部分。男物特有の構造で女物にはない。詳しくはこちら

は行の用語

羽裏(はうら)

着物を構成しているパーツの名称で、羽織の背中部分の裏地のこと。→か行、額裏(がくうら)

袴(はかま)

着物類のひとつで、洋服に例えるならズボンのようなもの。一般的なものは馬乗り袴と呼ばれる、内部で連結されているスカート状のものだけど、他にも形状がいくつかあり、行灯袴、野袴など、それぞれ名称がある。詳しくはこちら

華皿柄(はなざらがら)

角帯の献上柄における図柄のひとつ。→献上柄(けんじょうがら)

半衿、半襟(はんえり)

襦袢の衿部分に縫い付けられている、襦袢の生地とは別の生地のこと。

もともとは襦袢の襟汚れ、擦り切れ対策として付けられていたんだけど、現在では長着との色合いなど、オシャレ的な要素が強くなっている。この部分だけ交換することは可能で、商品として半衿は売っているものの、別になんの生地を使ってもOK→着用小ワザ集

左前(ひだりまえ)

着物に限らず和服を着るときに、基本的にやってはいけない着方の呼び名。詳しくはこちら

太物(ふともの)

木綿反物の別名。なぜそう呼ぶのかは詳細不明だけど、昔からの業界用語くさい。おそらく糸の直径が、絹糸に比べて綿糸のほうが大きい(といっても1ミリ以下だろうけど)からか、あるいはそれゆえ、同じ長さの生地を筒状にすると、正絹に比べて直径が大きくなる(太くなる)から……かな?

本麻(ほんあさ)

着物生地に使われる素材のひとつで、早い話が麻のことなんだけど、その中でカラムシという植物を原材料としているものにのみ、頭に「本」がつくんじゃないかな。詳しくはこちら

ま行の用語

前身頃(まえみごろ)前身幅(まえみはば)

着物を構成しているパーツ&寸法の名称で、長着、羽織、襦袢の、横の線(脇縫い)から、長着と関西仕立ての襦袢はおくみとの縫い目まで、羽織と関東仕立ての襦袢は襟との縫い目までの部分(幅)を指す。詳しくはこちら

右前(みぎまえ)

和服の一般的な着方の呼び名。→左前(ひだりまえ)

身頃(みごろ)身幅(みはば)

着物を構成しているパーツの名称。→前身頃(まえみごろ)、後ろ身頃(うしろみごろ)

水通し(みずとおし)

生地は水分を吸収すると織り糸が収縮して若干小さくなるので、生地の状態から着物を仕立てる場合、あらかじめ水に浸して生地を縮めておく工程がこれ。縮めた生地を仕立てることによって、その着物を洗濯したときに着丈などが縮んでしまう(=着られなくなる)のを最小限に抑えることができるわけだ。

滅多に着ない一張羅は別として、洗濯GOGO!の普段着用を仕立てるのであれば、頼んでやってもらっておいたほうがいいと思う。

無双(むそう)

読んで字のごとく「双(ふたつ)と無し」で、ひとつだけ、という意味。例えば、普通の羽織紐は左右2本組を結ぶわけだけど、結ぶ必要のない一本物(=2本組ではない)の羽織紐を「無双の羽織紐」と呼ぶし、羽織の袖の仕立て方で、表生地と裏生地が同じ(=2種類の布ではない)「無双仕立て」というのもある。

木綿(もめん)

着物生地に使われる素材のひとつで、早い話が綿(コットン)。なぜ着物の生地になると、綿ではなく木綿と呼ぶかは不明なんだけど、オレ個人の意見としては、木綿より綿と呼ぶほうがサッパリ感がある。そんなことどーでもいいって?詳細はこちら

紋付き(もんつき)

紋(家紋)がついてる長着や羽織のことで、紋の数によって一ツ紋、三ツ紋、五ツ紋があり、冠婚葬祭や襲名披露などなど、礼節を重んじる席上で着るのがこれ。冠婚葬祭など実用的なことを考えると、普通の生活をしている人なら一ツ紋の羽織があれば、組み合わせ方で洋服の礼服クラスになる(解説)から充分。三ツ紋五ツ紋がどうこういう人は、スルーしたほうが精神的に楽。

ちなみに、勘違いしている人がたまにいるけど、羽織袴=紋付き、ではないからね。羽織の背中に家紋があるかどうか、あれば紋付き(の羽織袴)、なければただの羽織袴だよ。

や行の用語

裄丈(ゆきたけ)

着物の部分寸法の名称で、単に「裄」とも言い、長着、羽織、襦袢の、背中の中心線(背縫い)から袖先までの長さ。言い換えれば、袖先から袖先までの長さの半分ということ。詳しくはこちら

ら行の用語

絽(ろ)、羅(ら)

生地の織り方の種類で、いわゆる夏場のスケスケ着物に使われる、隙間のある織り方をしている生地のこと。帯に使われていることもある。

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隙間の大きさ?によって、絽(小)→紗(中)→羅(大)と分類され、羅になると虫取り網を着ているんじゃないかと思うぐらいの隙間が空いているものもある。また、羅はさらに特殊な織り方をしているようで、価格もかなり特殊だ。

Last 2011/12/26. Copyright (C) since 2007 バカガエル.